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ケガをしたときは R-I-C-E




日差しが暖かくなり身体を動かすことが心地よい季節になりました。しかし鈍った身体を急に動かすと…ケガ(スポーツ外傷)をしてしまいます。そんな時の応急処置方法は「RICE」を活用しましょう。

RICEとは医師の診断を受けるまでの時間にケガの損傷部位の悪化を最小限にする処置法で、R=rest(安静)・I=icing(冷却)・C=compression(圧迫)・E=elevation(挙上)の頭文字です。処置はできるだけ早くテーピングや添え木で損傷部位を固定し、氷などで患部を冷却します。冷却は10~15分程度・患部の感覚が無くなるまで続けます。スポンジや伸縮性のあるテープで軽めに圧迫固定して患部が心臓より高く挙げます。これらは損傷部位のはれを抑え、周辺の血管・神経の損傷を最小限にすることで、完治を早めるために効果があります。しかし治療ではありませんので速やかな診療、その後の治療は不可欠です。また帰宅後はケガの重度によりますが数日は損傷部位に熱が発生し周辺細胞の壊死と腫脹が加速することを防ぐために湯船に浸かって身体を温めることは止めましょう。

軽度のケガならば応急処置が必要ですが意識障害・頭部や脊椎への損傷・骨折などによる極端な身体の変形がみられる場合は患者を動かさず、救急車を呼ぶことが最善の処置となります。

もちろんスポーツの現場でケガをしないことが一番です。運動前の準備運動やレベルに合わせた運動強度を保つ、運動環境の危険を除外するなどしてスポーツを楽しんでください!


2017.4 くすのき瓦版掲載  「子どもの元気はたからもの」より

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