今回は少々異なる話題で恐縮です。
プレイヤーズ・ファーストという言葉をご存知でしょうか?選手が一番=競技する選手にとっての最善を考えるといった意味で、育成年代に関わる大人に対して提唱されている考え方です。
最近のスポーツ界では何かとお騒がせな事が多くて霹靂します。八百長疑惑・団体内の主導権争い・ドーピング問題・不透明な監督交代・競技規則を無視した蛮行などなど。こんなことではスポーツ選手に夢とあこがれを抱いている子どもたちが可哀そうです。
近年、スポーツ産業は急速な拡大を続けています。情報伝達の効率高速化やマーケットの開発・巨額資金の流入・AI技術の発展などが理由ですが既存の組織体で追随することが困難になっているのではと感じます。その軋轢が選手に向いてしまっているのが諸問題の根底にあるのではと思います。
スポーツはプロもアマチュアも、近所の公園でも巨大なスタジアムでもプレイヤーが主役です。選手たちがスポーツマンシップに則ったゲームをすることで「支えるスポーツマン」も充実感を持ち、「見るスポーツマン」も感動できるのです。
多様化するスポーツ界だからこそプレイヤーズ・ファーストの精神を忘れてはいけません。
2018.6 くすのき瓦版掲載 「子どもの元気はたからもの」より
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