この春、新たな舞台に臨む皆様にお祝いとエールをお送りいたします。新しい体験を思う存分楽しんで下さい!
今回は感覚運動のお話。特に乳幼児期は感覚運動を大切にしてあげてほしいと思います。子どもの身体の成長の中では神経系の発達が特に凄まじく、10歳前後で90%が完成されます。そのためこの時期を逃すと感覚を身につけるのに時間がかかってしまいます。昨今の生活環境の変化により感覚運動の機会は激減しているので特別に幼児期に感覚運動の場を設ける必要があります。もちろん「身体運動」も重要で同時に刺激を与えていくことが大切ですが、感覚が身についてからでも遅くはありませんし、青少年期からでも沢山の機会があります。
感覚運動には「位置」「視覚調整」「聴覚調整」の感覚があります。位置感覚とは「逆さ」「高さ」「回転」「振り」「平衡」の感覚、「視覚調整感覚」は目と身体の協応・連動動作、「聴覚調整感覚」は耳と身体の協応運動です。運動が苦手でなかなか上達しないのは、感覚運動が十分に発育していないことが要因であると考えられています。高い、回る、逆さになることが怖い、リズムに乗って動けない、ボールを上手く打てない等は運動する上で大きな壁となりますよね。
では、どんな運動をしたらよい?次回からひとつずつ具体例を紹介していきます
2015.4 くすのき瓦版掲載 「子どもの元気はたからもの」より
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